サムライカード、世界へ

サムライカード、世界へ (新書)
湯谷 昇羊 (著)


日本の大手カード会社のなかで、独自の海外展開戦略を貫いたのはJCBだけである。そして今、JCBはアメックス、VISA、マスター、ダイナースの四大カード会社に伍して、世界中で確実なシェアを獲得している。純国産の「サムライカード」は、世界ブランドとして成功したのだ。周囲の冷たい目の中、徒手空拳で海外に飛び出し、クレジットカードの仕組みさえ知らない人々の間に敢えて乗り込んでいった男たちが流した汗と涙の物語がここにある。


感想 ★★★☆☆ 読者ターゲットはどんな層なんだろう?


仕事の取引先(JCB)について書かれた著作ということで読みました。私自身は、名前を知っている人物が登場することに親しみを感じ、比較的スイスイと読ませてもらいました。JCBという会社に興味がある方には、どうぞお勧めします。一般的にはクレジットカードといえば、どれも仕組みは同じと誤解されているけれど実は違うんだよとか、どうして違うのかとか・・・そういったことを雑学的に知りたい方もどうぞ。
もしクレジットの歴史や網羅的な知識をお求めであれば、お勧めしません。また紙面の都合と思いますが、残念ながら”プロジェクトX”的な深みや感動は感じられませんでした。

本の内容とは関係ありませんが、自分が全身全霊で担ってきた仕事を客観的にドキュメンタリーされたら、気恥ず!!しさはあるもののそれはそれで素敵なことだなと思いました。


審査の甘いクレジットカード